横 沢 入
(久保田)
この間の活動と経過 前号ニュース(5/28発行)以降の市民協議会関係及び西多摩自然フォーラムの保全活動のみ
5/28●横沢入外来鳥獣対策会議
東京都主催の会議。横沢入のアライグマ対策は2010年度から始まり、昨年度は横沢入に関わるボランティアの協力による捕獲体制が試行された。しかし、継続して参加するボランティアの人数が少なかった。今年度は、事業開始前から問題意識を共有し参加者の拡充を図る目的で開催された。
出席は、東京都多摩環境事務所、都アライグマ対策の受託業者ゼフィルス、市民協議会、西多摩自然フォーラム(川上・佐久間)、日本獣医生命科学大学生、横沢入タンボの会、あきる野市環境政策課、同環境委員会自然環境調査部会、あきる野レンジャー、都レンジャー、地域のアライグマ対策協力者の計18名。
「昨年度捕獲事業の報告と課題」が提起され、意見交換が行われた。近くに住む人たちの箱罠見廻り体制の強化が課題である。
6/ 9●市民協議会共同作業(ホタル調査コースの草刈)
6月14日から始まる今年度のホタル調査に向けて、調査ルートの草刈。市民協議会8名(うち西多摩自然フォーラム1名)に加えて、昭和第一学園高校環境研究部の生徒・先生6名が参加。昭和第一学園の高校生諸君には、大鎌による草刈と使用後の鎌砥ぎも体験してもらった。
6/13●市民協議会定例会議
(1)共同作業関係
6/9共同作業の総括と、6/15、7/20共同作業の検討
(2)市民協議会主催で行う炭焼きの日程調整
(3)横沢入外来鳥獣対策会議(5/28)の報告
(4)ホタル調査体制の検討、その他
6/14●第1回ホタル調査
6/15●市民協議会共同作業(オオブタクサ抜取り)
在来植生を守るための外来植物駆除として10年前から続けている活動。6月にまだ小さい株を抜き、8月の開花結実前に抜残しを刈り払う作業を継続している。この作業を開始する前には各所に大群落があったが年々少なくなり、この時期の抜取本数は最近では、2010年=2475本、2011年=1369本、2012年=541本と減ってきた。今年は更に減るかと期待していたが、結果は、峠=18本(25)、上流部=88本(133)、中流部=192本(210)、下流部右岸=118本(132)、下流部左岸=186本(41)の計602本。( )内は昨年の数字。
昨年完璧に抜取・刈取をした場所でも今年も有ったりと埋土種子は手強い。埋土種子が発芽しなくなるまで根気よく作業を継続するしかない。1年でも手抜きすれば元の木阿弥。
午後は初めての試みのカナムグラ抜取駆除。外来植物ではないが、蔓延ると他の植物は入り込めない。遊砂池周辺で実施。とんでもない量。参加者11名(うち西多摩自然フォーラム2名)。
6/18〜26●アライグマ捕獲調査(東京都の事業)への協力
箱罠設置、毎日の箱罠見廻り、箱罠閉鎖。成果はアライグマ2♂、ハクビシン1♀。この季節にも周辺からアライグマが侵入していることが明らかになった。
6/24●第2回ホタル調査(6/21雨天中止延期分)
6/27●市民協議会定例会議
(1)共同作業関係
6/15共同作業の総括と、7/20共同作業の検討
(2)7/13〜15炭焼き準備の検討
(3)ホタル調査体制の検討
(4)横沢入運営協議会(6/28開催)に向けての意見交換、その他
6/28●横沢入運営協議会
例年は3月に運営協議会が開催され、各団体から提出された次年度の保全活動計画が協議されるが、多摩環境事務所の都合で3月の運営協議会が実施できなかった。このため、今回の2013年度第1回運営協議会で、各団体の今年度活動計画の協議が行われた。
@タンボの会、A市民協議会、B西多摩自然フォーラム、C伊奈石の会、Dグリーンシップアクション、Eアライグマ対策、Fホタル対応、について提案され協議された。イノシシ対策の電気柵設置と立入禁止の範囲、田んぼに水を入れるための堰止めの取扱い、イノシシ対策として提案された宮田東沢山裾のササ藪刈払いの効果等について意見が交わされ、判断は横沢入の管理責任者である多摩環境事務所に委ねられた。
西多摩自然フォーラムは、@草堂入口と宮田東沢の湿地整備、A草堂ノ入森林整備、の活動計画を提出し、どちらの計画も了承された。@の湿地整備は、近年参加者が少なく作業が捗っていない。保全作業により止水域の水生生物の生息環境が復元・維持されるので、協力をお願いする。なお、草堂入口湿地は下部の畦が大きく掘れて水が抜けている。修復は大がかりな作業になる。
6/28●第3回ホタル調査
7/ 5●第4回ホタル調査
7/11●市民協議会定例会議
(1)共同作業関係
7/20共同作業の検討、7/13〜15炭焼き準備の検討
(2)ホタル調査体制の検討
(3)横沢入運営協議会(6/28開催)の報告と意見交換、その他
7/12●第5回ホタル調査
7/13〜15●市民協議会主催の炭焼き
林試式1900型の炭焼きも2回目。今回は市民協議会主催。
<13日>9:00集合 炭窯移動、炭材詰込。10:45点火。15:00煙温度70℃。80℃まで行けば落ち着くのだが、ここからなかなか温度が上がらない。23:00でようやく80〜90℃。窯内に熱を貯めたいため煙突口を1/2塞ぐ。泊まりは4名。
<14日>2:00には80〜100℃で順調。一安心して仮眠。5:00に起きると煙温度は70℃まで下がっている。あわてて4本の煙突を全開。8:00には煙温度80〜90℃に回復。煙突4本を回転移動して送風口と排煙口を付替え。送風機を移動しながら使用するが、移動の度に煙の色も変化。青くなった煙が白に戻ったり、窯内の空気の流れは複雑。1200型とは異なる難しさがある。11:30には煙温度150〜200℃、窯内360℃で、煙の状態も最終局面。11:45窯止め。逐次、草間さんの助言と協力があり、火入れ〜窯止めまで何とか25時間で終了。
<15日>14:00窯出し。収量は276s。未炭化もなく前回とほぼ同様の収量。
参加者は、13日13名(うち西多摩自然フォーラム5名)、14日7名(うち西多摩自然フォーラム3名)、15日9名(うち西多摩自然フォーラム3名)。
7/19●第6回ホタル調査
7/20●市民協議会共同作業(下流部横断水路の草刈)
下ノ川出合の西側部分。この時期になると、水路がツルヨシで覆われて水面が見えなくなってしまう。トンボやヘイケボタルの発生環境を維持するための草刈。参加者10名(うち西多摩自然フォーラム1名)。
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